
Emacs実践入門 ?思考を直感的にコード化し、開発を加速する (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 大竹智也
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/03/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「Emacs初心者/初級者にお勧め」と話題の「Emacs実践入門」を献本していただきました!
id:tomoyaさんありがとうございます!
自分で読んだ感想
いろいろなところで言われているけれども、まさに「初心者/初級者」のための本。だと思う。
自分自身Emacsを普及すべく、Emacs Bootcampなどをしてみたけれども、
「北風と太陽」ではないけれども、この本のように「優しく丁寧に」教えるのもいいのかなと思ってしまった。
「知っておかないと後で面倒な」ことをしっかりと抑えつつ、着実にEmacsを使えるようにしていけるような本。
特に「Emacs初心者なプログラマ」にぴったり。一度導入しようとして挫折した人には最良だと思う。
個人的に少し残念だったのが、最初のほうのid:tomoyaさんの「Emacsへの熱い思い」もやさしくなっているところ。
レーサーレプリカのエントリーの再掲を期待していただけに。
いや、でも、うまく初心者の気持ちをとらえるには熱くなりすぎるのもいけないか。
というかcake.elが掲載されたのがうれしすぎる!
で
Emacsどっぷりな自分が感想を述べてもしょうがないので、Emacs初心者に渡してみてその行動を観察してみた。
スペックとしては、
- ノンプログラマだけれども、多少CSSを触ることもある。
- Emacsの「全てを1つの環境でできる」というところに魅力を感じている
- アプリケーションのショーカットキーなどは覚えて効率化する派
- MacにEmacsをインストール済み(軽い設定はしてある)
という感じ。
「Emacs実践入門」を渡してみた
- 「ふーん」と目次をパラパラとみて、「全部見なくていいや」と「はじめに」を読み始める。と思ったら、いきなりQuickSilverからEmacs.appを起動しはじめた。
- 見た目が気に食わないらしく、早速目次からフォントの設定方法を探し出し、Macの中のフォントやGoogleでよさげなフォントを物色。その後設定しようとinit.elをいじろうとしてキーバインドを覚えておらず3章に戻る。(見た目は重要なんだなー)
- 「ファイルを開く(find-file)」「ファイルを保存(save-buffer)」を何度か繰り返したあと、フォント設定をトライ&エラーで開始。「本見てたら簡単にできた」と設定成功。
- 「キーバインドが使いにくい」「でもデフォルトは変えたくない」と言う。
- 覚えた(find-file)でメモを作りだし、覚えたキーバインドをメモ。ただし「C-k」ではなく「Ctrl k」と記述(わかりにくいらしい)。
- 「ファイルを消すにはどうするの?」と質問してくる。「普通のエディタでもファイルを消す機能はないでしょ」というと納得する。diredでファイルを消す機能を覚える。
- ウィンドウの分割がC-x 2、C-x 3であることに疑問を持つ。
- 「どうなるんだろ」と(fine-file)でPDFを開いてバイナリを表示。その後画像も開いて綺麗に表示されるのを見て驚く。
- バッファという概念は意外に簡単に理解。
- Emacsで興味があるのはGoogle Calendar、Skype、メール、DBIらしい(それなんてid:kiwanamiさん?プログラマじゃないのでこういう選択になったんだと思う)。
- 「困った時のC-gをだけ覚えた。」と安心する。事実何かあったらC-gを押して切り抜ける。
- 「なんか設定したら○○ができるようになります!って章ないのかな。」と言う。