Chef実践入門 ~コードによるインフラ構成の自動化 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 吉羽龍太郎,安藤祐介,伊藤直也,菅井祐太朗,並河祐貴
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/05/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どうもこんにちは。Chefに挫折したk1LoWです。
この度、CakePHP的なご縁から"Chef実践入門"のレビューをさせてもらうという貴重な機会をもらい、良い経験をさせてもらったあげく、さらに見本誌をいただきました。
ありがとうございます!!
というわけで、書籍の紹介をさせてください。
Chefを挫折した人でも学べる入門書
なぜおまえがChefなのか
それは自分も疑問に思うところではありますが、「Chefに挫折した人間」として、レビューを通してChefに再入門させてもらいました。
逆にいうとこの本は "Chefに挫折した人間がわからないところを質問しまくってフィードバックされた書籍" とも言えます。
今、レビュー用のGirHubのリポジトリのイシューをみたら「Chef ClientとChef Soloの関係がよくわかりません」的な質問をしてますからね。それレビューで質問することか?と。
ただ、そんな疑問に対して著者の方々には真摯に「文章の修正」で対応していただきました。
実際に手に取ってもらったら意外に分厚いかと思いますが、それは丁寧な表現の表れといえるかと思います(当然内容も濃いですが)。
たぶん、最初からじっくり手を動かして進めれば、まず間違いなくChefを使えるようになるのではないでしょうか?
少なくとも自分にChefに対する苦手意識はなくなりました。
Chefだけにとどまらない実践書
これ、結構重要なポイントです。
表紙にあるように、内容はChefだけでなくVagrantやServerspecなどにまで広がっています。
特にVagrantの使い方がとても充実しています。正直Vagrantの部分だけでVagrant入門ができます。 もったいないくらいです。
「ChefもだけどVagrantも学ばないとなあ」という人にはかなり良いと思います。
Chefだけで完結しない。というところが「実践」と冠している所以ではないかと。
Ansible使いからは羨ましいChef本
正直に言います。自分はAnsible使いです。申し訳ありません。。。
で、
Ansible使いから見たこの"Chef実践入門"は、、、、、、、、、本当に羨ましい書籍です。。。。。
概念からはじまり、設定方法、周辺ツールから、実践的な環境の構築、テスト。さらにはお悩み相談室的な注意点紹介から、チートシートまで。
「Chefを触り始めたあのとき、この書籍があれば、挫折をしなかったのに。。。」と思わずにはいられません。
ちなみに、自分には個人的なジンクスがありまして、
自分が一度挫折した技術は流行る
という。。。
かつてはRubyに挫折し、その次にはRails、そしてChefに挫折し、最近はAngularJSに挫折しました。
すでにChefは流行っている、というより基盤になりつつあります。
実際の業務的には「RailsをみてCakePHPでできるか試す」ことをよくやっていたように、この「Chef実践入門をみてAnsibleでできるか試す」ということをしていこうと思っています。
というわけで、
これからChefを活用したいという方や、「Infrastructure as Code」の世界に足を踏み入れたい方には是非お勧めの本です。
Ansible使いが叫んでも説得力に欠けますが、本当に羨ましい本です。是非。
こういうAnsible本、でないかなー。